大阪市を核とする近畿圏は、人口2,000万人を超える一大生産・消費圏を形成し、首都圏と ともに我が国の産業経済活動の中枢となっており、大阪港は、その中心に位置し、海陸空を 結ぶ総合物流拠点として重要な役割を担っております。 当社は、「国際コンテナ戦略港湾」の政策のもと、平成26年10月に神戸港埠頭株式会社と ともに、会社分割により阪神港を一元的に運営する主体として阪神国際港湾株式会社(HPC) を設立いたしました。 これにより、これまで当社が実施してきた外貿埠頭・フェリー埠頭事業についてはHPCに 承継し、当社は保有資産の建設、整備及び維持管理の主体としての役割を果たしていくとともに、 国際コンテナ戦略港湾施策に協力し、HPCと一体となって大阪港の発展に寄与していくことと なりました。 近年、台風をはじめとする大規模な自然災害の増加や感染症流行の影響など不安定な要素が 膨らんでおり、経営への影響が懸念されるところです。 このような状況の中、当社が財務基盤を強化し埠頭施設の改良などに努めることが大阪港の 利用を促進し、ひいては、大阪港が関西の総合物流拠点としてその役割を担うことにつながる ものと考えております。 大阪港において、当社は外貿埠頭及びフェリー埠頭を保有し港湾物流の中核を担っている ところでありますが、港湾運営会社である阪神国際港湾株式会社とともに、埠頭施設の充実 並びに機能強化に取り組むことで、 関西経済の発展に寄与してまいります。また、大阪港湾局 をはじめとする関係機関と連携して大阪港の利用を促進し、その魅力向上をはかることにより 活性化に貢献してまいります。 引き続き、皆様のご理解とご指導をお願い申し上げます。 令和5年6月 大阪港埠頭株式会社 代表取締役社長 秋田 健治 |